✨【可変印刷とは?】名前や番号が1枚ずつ変えられる印刷のしくみと活用例
はじめに:「1枚ごとに内容が違う印刷」って?
「DMを送るなら、お客さまの名前を入れて、もっと反応率を上げたい」
「イベントのチケット、座席番号やQRコードをひとつひとつ変えて印刷したい」
「社員証や名札に、写真や名前を入れたいけど、どう準備すればいいの?」
そんなニーズに応えてくれるのが、**「可変印刷(バリアブル印刷)」**です。
このページでは、可変印刷の基礎知識から、商品例、データ作成のコツまでを、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
1. 可変印刷とは?
可変印刷(バリアブル印刷)とは、印刷物の一部に、1枚ずつ異なる情報を差し込んで印刷する技術です。
たとえば以下のような情報が「可変(バリアブル)」として扱えます。
- 名前(宛名・個人名)
- 番号(シリアルナンバー、通し番号)
- QRコード・バーコード
- 住所や店舗名
- 写真やロゴ画像
これらをExcelなどのデータと組み合わせて印刷することで、「1枚ごとに違う」販促物や管理ツールを効率よく作ることができます。
2. 可変印刷の種類
可変印刷には、目的や使う情報によっていくつかのパターンがあります。代表的なものを紹介します。
● 宛名可変
DMや案内状などに、宛先ごとの名前・住所を差し込んで印刷します。個人宛にカスタマイズされた印刷物が作れるので、開封率や反応率が高まると言われています。
● ナンバリング(通し番号)
チケットや整理券、クーポンなどに、通し番号やIDを1枚ずつ印刷する形式です。連番や桁数の指定なども可能です。
● QRコード/バーコード可変
ユニークなQRコードを1枚ごとに変えて印刷します。イベント受付、ECサイトとの連携、ID認証などに活用されています。
● 画像・ロゴ差し替え
社員証や名札などで、顔写真や所属ロゴなどの画像を可変で差し込むことも可能です。写真入りの証明書類やオリジナルグッズ制作にも応用されています。
3. 可変印刷の商品例
可変印刷は、業種や場面を問わず、さまざまな場面で活用されています。以下は代表的な商品例です。
- DM(ダイレクトメール):宛名・エリア別文言を差し替えたパーソナライズDM
- クーポン・引換券:シリアルコードや有効期限を1枚ずつ変更
- チケット・入場証:座席番号・イベント情報・QRコード付き
- 社員証・名札:顔写真・名前・部署名を個別印刷
- バーコードシール:製品管理やロット識別に便利
4. 可変印刷の作り方(準備するデータ)
「可変印刷って、どうやって作るの?」と疑問に思った方へ。
基本的な流れは、以下の2つのデータを組み合わせて印刷します。
① 本データ(レイアウト)
Illustrator(.ai)やPDFなどで作られた「土台となるデザインデータ」です。ここに、可変情報が入る場所(文字やコードの差し込み枠)を用意しておきます。
② 可変データ(ExcelやCSV)
名前・番号・コードなど、印刷時に差し込みたい情報をまとめた表データです。
1行が1枚分に相当し、例えばこんな感じ👇
No | 氏名 | 会員番号 | QRコードURL |
---|---|---|---|
1 | 山田 太郎 | 123456789 | https://example.com/1 |
2 | 鈴木 花子 | 987654321 | https://example.com/2 |
この2つのデータを「差し込み処理」で組み合わせることで、一括で何百枚、何千枚もの“違う内容の印刷物”ができるという仕組みです。
5. データ作りのコツ
✅ 1. シリアル番号で「0」と「O」は避ける
- 紛らわしい文字列は混在させない(例:Iと1も注意)
✅ 2. フォントサイズは余裕をもって
- 差し込む文字の長さにバラつきがある場合、あらかじめ長めの文字に合わせたサイズ設定を
✅ 3. 画像差し替え時は、ファイル名をデータと一致させる
- 画像ファイル名(例:photo001.jpg)をExcelの列に記載しておくと連携がスムーズ
📩 まとめ
可変印刷は、「お客さま一人ひとりに合わせた印刷物をつくりたい」「印刷と管理の手間を減らしたい」という現場に、とても便利な仕組みです。
- 印刷の仕組み自体はシンプル
- 用意するのは「本データ」と「可変データ」の2つ
- コツを押さえれば、誰でもスムーズに準備できる!
当サイト「可変印刷工房.com」では、データ作成のサポートから印刷まで一括で対応可能です。
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